実用編
実際に粘土手芸を始める際に、必要なもの。
全部揃える必要はないので、まず最小限から手軽に始めましょう。

@粘土の種類とその特徴
手芸店にいくと色々なメーカーから同じような粘土が発売されていて、どれを選んでいいのか迷ってしまいます。作家毎に使用粘土が違いますし、NHKのテキストなど商品名も書かれていません。

しょーがない!ということで実は私も片っ端からお試し中(笑)。試行錯誤の真っ最中です。
以下、今まで私が使ってみた粘土の商品名と、特徴をあげてみます。同じようでビミョ〜に違うんだコレが。(今後も増える予定。)

あくまでも私個人の感想で、人によって感じ方や合う合わないが違うと思いますので、ご参考程度にお考え下さい。

私が作品に使っている粘土は樹脂粘土系と軽量紙粘土系に分けられます。
樹脂粘土系

パン粘土とも呼ばれる。食パンにボンドを練り込んで作ったのが最初とか・・・。
薄くしなやかに延びるので花びら・フリルなどの表現に向いている。色は油絵の具やアクリル絵の具を練り込んだり、乾燥後上から塗ってつける。
最初から色がついている粘土もある。(私はもっぱらこれを利用。後塗りも面倒なのでしません。)
乾燥後は丈夫でヒビも入らないので、補強のためのニス塗りは必要ない。(つや出ししたい場合は別。)
固くなってきたらボンドを練り込むと元に戻る。(カチカチに固まったのはダメだよ)
パンド 小麦粉がベースなので色が真っ白でなく、ベージュがかっている上、古くなると黄ばみが強くなるので色をつけて使うべき。発色は多少くすんだ、落ち着いた色合いになる。
しなやかさ、延びは1番良い。かなり薄くしても切れない。反面、腰が弱くあまり薄くすると垂れ下がってくるので乾くまで逆さにするなど注意が必要。
値段も安めなので入門用・土台用にケチらず使える(笑)。
ルナクレイ もともと真っ白で色をつけても発色が良く、鮮やか。
パンドより腰があるが、しなやかさに欠け、あまり薄くすると曲げた時にヒビが入ったり切れてしまう。
単体だと値段は高めだがカラー6色セットはお買い得。
ハイクレイ

こちらも真っ白で発色は鮮やか。
手でこねている時の感触は固めだが、延びが良くパンドにはかなわないがルナクレイよりは薄く出来る。
これからも使い続ける定番の第一候補。値段は高めだが量が多いので結局はお買い得なのか?

コスモス 1袋にソーセージのようなチューブが2本入り。
私が買った物が古かったのか、それとも寒かったせいか、いくらこねてもぽろぽろ崩れてまとまらず、結局手が疲れて使うのを断念しました・・・。
もう少し気温が上がったら、再チャレンジしてみます。

付記:夏になり気温が上がったら少し扱いやすくなりました。 (^_^;)
冬でも、少量ずつを根気よく練っていけば柔らかくなります。が、疲れる…
仕上がりはマット(艶消し)で不透明な感じになりました。
ファリネッタカラー 8色が少量ずつチューブに入ったセット。着色用に便利。
固めでぽろぽろしているので混ぜる前によく練っておくこと。
他メーカーの粘土と混ぜても特に問題なくよく混ざる。
( 色によってはテカって油っぽくなった。・・・なんでだろう?乾くと平気ですが)
プロフェッショナルA ルナクレイとメーカーは一緒ですが最高級・厳しいプロの目が選んだハイグレードな粘土らしいです。(笑)
薄さへの挑戦・既存のどの粘土より薄く延ばせるらしい。なるほど、そういってるだけあってよく延びて練りやすいです。
仕上がりは薄く延ばすとかなり透明度が高いので、白さを生かしたい場合は不向き。逆に蝶の羽などの表現に向いていそうです。
モデナ こちらもうたい文句が最高級。(笑)
実は手芸屋にハイクレイを買いにいったら品切れだったので上記プロAとともに買ってみたというわけです。
まだ未開封なので、使い心地に関しては後日ご報告いたします。
軽量紙粘土系

紙粘土だが軽く、手にもつきにくい。つや消しの暖かみのある感じに仕上がるので動物などを作るのに向いている。そのテクスチャーを生かしたい時はニスを塗らない事。
あまりこねていると乾燥してヒビ割れてくるので、そんな時は手に水をつけてこすると表面が滑らかに仕上がる。
100円ショップ製 ダイソーやキャンドゥで「かる〜い紙粘土」などの名前で売っている。
カラー粘土もあるので色付けに利用すると便利。
あまり細かいものは作りにくい。
ハーティクレイ 100円ショップの物と使い勝手はかわらない。値段を考えると↑で充分!
プルミエ 石粉粘土、となっているが使い勝手は軽量紙粘土とほぼ同じ。
乾燥するとカチカチに固くなるあたりが石粉ならではか。
真っ白で綺麗なので、あえて色付けして使ったことはないが、アクリル絵の具を練り込んだり、後付けも出来るそーだ。
ミニ雛制作用にお気に入りの一品。値段も手頃。
Aこれだけは揃えよう!道具一覧
専用の道具は手芸店で手に入れられますが、高価なことが多いので家にある道具で代用したり、100円ショップを活用しましょう。工夫次第で安く済みます。これぞ主婦の腕の見せ所(笑)。
ラップ・ジップロック 粘土は空気にさらすとすぐ固くなって使えなくなります!必要量だけ出したらすぐラップで包んでジップロック等に密封しましょう。
プレスシート 粘土をはさんで延ばすのに使う。粘土がつきにくい素材で出来ている。
そう高価ではないのでこれは手芸店で専用のものを買いましょう。
アクリルの下敷きでも代用出来るかも。(ベタつき防止にハンドクリームを塗って)
のし棒 プレスシートにはさんだ粘土を延ばすのに使う。麺棒でもよい。
私はラップの芯で充分間に合ってます(笑)。

細工棒

粘土に表情をつける時使う。
私は竹串・菜箸の端を削ったもの・高校の時の解剖セット(笑)のヘラやピンセット を使っているがそれで充分間に合っている。
丸め棒 粘土に丸みをつける時使う。私は100円ショップの、ステンレス製で先が丸いマドラーを使ってるよ!(笑)本格的にやるのでなければ充分。
はさみ 先が細く、尖ったものが使いやすい。100円ショップにも売ってます。
ローラーカッター 薄い粘土を円形に切りたい時便利。100円ショップのピザカッターで代用出来る。
ボンド 木工用ボンド。粘土同士の接着、樹脂粘土のヒビ割れ修正など用途は広い。
フローラテープ 花の茎に巻いたり、小物に使用する。色は緑系・黒・白をよく使う。
糊をつけなくてもくっつくので便利。(よく引っ張って使いましょう。)
ワイヤー フラワー手芸用のもの。人形の芯にしたり、花の茎にしたり用途は広い。
最初からフローラテープを巻いてあるものも便利。太さ、色は用途に合わせて。
ペンチ ワイヤーを切るのに必要。100円ショップで買えるよ。
葉型 粘土を押し付けて葉脈を写すと本物の葉っぱらしくなる。色んな種類が出ている。
本物の葉っぱを利用する手もある。
抜き型 花びらや葉っぱを大量に作りたい時便利。クッキー用の抜き型も利用できる。
ペップ 花芯にする。お花を作らない場合は特に必要ない。(あたりまえかvv)
丸ビーズ 人形の目に利用。4mm、6mmなど作る人形の大きさに合わせて。
ダイソー100円ショップで買ったセットが色が多くて重宝してます。
テグス 猫のひげに使う。ビーズ用のものを使おう。
ドールフェイス型 粘土を押し付けて顔が作れる。
大人・子供・横顔などがある。大きさも何種類かある。
ドールヘアー 人形の髪の毛として、ボンドで貼り付けて使う。
カントリードール用のものが値段が手頃で色も豊富。
毛糸や麻紐などを利用したり、手持ちのロングヘアージェニーちゃんからちょっぴりいただいたりしても(笑)いいでしょう。
100円ショップのエクステや、怖いけど自分の髪も利用できるかも・・・(^_^;)
マニキュア

主にミニ雛の着物や、小物に模様をつける時使用しました。
後からちょっと色をつけたい時、乾きも早いし塗りやすく便利。ラメ入りとか種類も豊富。
ネイルアート用のチューブ入りアクリル塗料も重宝しました。
100円ショップにもたくさんあります。

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